日本に帰国:彼ともお別れ | 英国ケンブリッジから帰ってきた、コスプレイヤー黒滝、

日本に帰国:彼ともお別れ

帰国する日が刻々と迫り、月の始めにようやく「本当に私がいってしまう」ということを理解しはじめたティムくん。
何かショックを受けたらしく、電話で興奮して前と違う事を言い始める。
更には「うそつき」呼ばわりを…いつ私が嘘を!


…とそういうことがありつつも、私はすでにハートブロークンは何ヶ月か前に済んでおり、2月に確認もしていたので、結構冷静に聞けたし、自分の立場も伝える事ができた。
彼も数日後、冷静になり、冷静なメールもきた。うそつきといった事も謝ってきた。(当たり前だ!)
結局彼も、他の英国人男性よろしくコミットメント・フォーブで、伝えなくてはいけないことを伝えられなかったり、相手が期待している答えをなんとか避けようとする、無意識の癖がある。

それがある限りは、私も何も譲らない。


最後の日はパーティを開いてくれる事になった。彼の友人の誕生日でもあり、合同でやることに。

先週末、兼ねてから行きたかったロンドン動物園と、ナショナルミュージアム、そしてアフタヌーンティーをすることになった。
そうそう、金曜日は映画も見たよ。結構だらだらすることが多かった二人なので(考えてみたらそうだったなーと)すごい強行スケジュールだ。
がんばってくれてるんだなーと思った。
と同時に、やっぱり「何ができるか」が重要なんじゃなくて、「誰とできるか」が重要なんだなーって改めて思いました。
デートは楽しかったけど、家で一緒にWiiのゲームをやってても、パーティで殆どお互いしゃべってなくても。
彼と一緒の楽しさを味わっているのが、良い思い出として残っていくんだと思う。


映画の待ち時間が1時間もある。待つのはあまり好きじゃないけど、バーで飲んで待ってよ、ということになった。
お互い飲み物を買って、一口飲んだ後、いきなり彼が言い出した。


「今の会社の契約が終わったら、飛行機に乗って会いに行くよ。俺が住むところを変えるよ。仕事を変える。世界のどこにいても探しに行くから」


固まった。
信じられない。うれしかった…けど。
彼がそこまでの決心を言葉にするのは、相当な事だ。思った事を素直に言えない、相手のほしい言葉を避けるばかりだが、親友全員に説得されたようだ。私以外にパーフェクトな人が見つかると思うのか?って。(光栄だ)
でも、何で最終週にして言うのか。

もう私は決断してしまっている。良い思い出にしておこうって。
返す言葉が見つからず、「うれしい」としか言えなかった。
何で今?何で?

最後になって何か言うだろうって思ってたけど、まさかこんな大きな決断を言い出すとは…。
今度は私にプレッシャーがかかってきた。


離れてから「やっぱりやめよう」はいやだ。先に言わなきゃ。
でも友達ではいたい。完全に切れるのは…嫌だなあ。
それを言い出したのは彼なのに。